ただ、そこのアマチュアオーケストラの練習で、私は本番指揮者が欠席の際に指揮するという、いわゆる練習指揮の職務を担当していました。
いや~、大変でしたよ、どうやって演奏を組み立てていったらいいのか、
当時の私なりには大変苦労した覚えがあります。
練習では、出番の多い楽器が出る楽章から先に取り上げますが、
この曲の第4楽章「アダージェット」は大抵練習時間の最後に取り上げられることが多かったのでした。
思わず、あるヴァイオリンの方が「ああ、やっと音楽が出来る」なんてボヤいていましたね。
他の楽章が難所のオンパレード、とても余裕を持って演奏する精神状態にはなかなかなれなかったのでしょうねえ。
昨年からのコロナ禍の状況により、人々の癒しになる音楽として、
マーラーのアダージェットは相応しいのかもしれませんね。
ちなみに、こんな曲です。
ところで、この曲が映画「ベニスに死す」で取り上げられたことは、この曲の人気を押し上げた大きな要因ですね。
この映画、今から50年前の1971年制作のものだとか。
また、その映画の原作がドイツの作家、トーマス・マンの『ヴェニスに死す』なんだとか。
映画を観たこともなく、原作を読んだこともない私。
さあ、どちらからすればいいのだろうか?