実は、非常勤講師として勤務している学校、先週から夏の特別授業期間でして、
私も先週の水曜日に中学2年生の授業をこなしてきました。
ただ、本当ならば、対面授業を実施したかったのですけれども、
先週の水曜日は大雨警報発令ということから、オンライン授業でした。
音楽のオンライン授業はなかなか不便でして、
仕方なく私は楽典学習を先週はしていました。
本日は対面授業となりましたので、
先週予定していたメニューを本日実施したのでした。
そのメニュー、ラヴェル作曲のバレエ音楽『ボレロ』の音楽鑑賞でした。
現在使用している教科書には、中学2年生(もしくは中学3年生)で取り扱うようになっています。
これ、20世紀の作品なのに、取り扱いやすいのですよ。
取り扱いやすい理由は次のとおり。
・リズムは1つだけ。そのリズムを169回した後、ラスト2小節は別のリズム。
・曲全体で弱音から強音までの壮大なcrescendo
・主題はたったの2つ、構成もシンプルにわかりやすい。
素材がたったこれだけなのに、17分もの演奏時間中、全く退屈することなく聞けるのは、凄い名曲だということ。
このことだけでも生徒たちは学んでくれると、鑑賞した意義は大変大きいと云えます。
ところで、聞きっぱなしで終えたくないのが私。
2学期開始したら、クラス全体でラヴェルのボレロを合奏してみようと企んでいます。
コロナ禍の状況ですから、使える楽器に制約がかかりますが、
逆にどんな工夫をしたらいいのか、生徒たちが考えてくれるのもいいかなあと思っています。
ということは、クラスによっていろんなボレロが生まれるのかもしれません。
なかなか、壮大な実験が待っています。
果たしてどうなるのか?成功するのか失敗するのか?
こればかりはやってみないと分からないですね。