コントラバスレッスンの仕事をしていると、
どうしても更なるいい教材を探したり、作ったり、
そんなことをしてしまうことがしばしばの私。
コントラバス初心者の方がレッスンにお越しくださる場合、
実は、ある程度の状況になれば、かなり強引ではありますが、
サン=サーンスの組曲「動物の謝肉祭」から『象』を取り上げます。
これはこれで、大変いい学習になります。
では、そこに至るまでの間はどうするのか?
案外、『象』に至るまでの期間が長くなる場合があって、
そうなると、基礎重視のレッスン内容が大切とはいえ、
少々楽しみが得られないかもという心配が私に出てきて、
お弟子さんのモチベーションが下がってしまうといけないかもと思うように。
そこで、最初に学習する左手ポジションがたった2つ(ハーフポジションと1stポジション)だけで出来る簡単な独奏曲を用意することを思いつきました。
その曲、やっぱりサン=サーンスの組曲「動物の謝肉祭」から第4曲「亀」です。
一応、演奏動画を貼り付けました。
この曲、本来の編成はピアノに弦楽器5部の合計6パート。
ですが、弦楽器は全員が同じ旋律を弾くことになっていますから、
コントラバスとピアノだけで演奏しても十分可能。
ということで、レッスンでは私がピアノを弾いて、曲を味わっていただくことに。
この試み、やっぱりいい効果が生まれることとなりました。
今日のレッスン業務で実施したことでしたが、
この教材は今後も大切に取り扱いたいですね。