昨日のBlogにサン=サーンスの「死の舞踏」について書きましたが、
来年のサン=サーンス没後100年に備えるなら、
やっぱり組曲「動物の謝肉祭」でしょう。
この曲、ちょっとコストがかかります。
だって、ピアノは2台用意しないといけません。
ケチって1台で演奏なんて無理です。
あとは、弦楽器がヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバスの5名。
フルート(終曲はピッコロに持ち替え)にクラリネットがそれぞれ1名の合計2名、
そして打楽器奏者が2名。
最近は私自身組曲全部を弾いてはいませんが、
昔はよく弾きました。
しかも、原曲にはないナレーション付きで。
ナレーションが付くことによって、ファンタジーが広がり、
お客様も演奏者もとっても楽しくなってしまいます。
私が演技する(?)第5曲の「象」なんか、気分はもう役者さんです。
そうそう、こんな時代だからこそ、「動物の謝肉祭」は必要。
この曲の進行、パロディーの連続で、最後から2曲目の「白鳥」だけはとっても大真面目に美しい曲。
でも、終曲のフィナーレではまたもお祭り騒ぎ。
この流れ、私は勝手に吉本新喜劇のストーリーと重なると解釈しています。
笑いに次ぐ笑いをどんどんと取っていき、
でも最後の辺りでシリアスな面を作り、お客様をホロリとさせて、
でも、最後はやっぱりドッカーンと大笑い。
この曲の物理的な準備は大変ですけども、
過去に経験した限り、演奏効果は絶大!
来年、演奏機会があるといいなあ!
追記:コロナ禍の状況に自分一人でこの曲のいくつかを演奏した動画を自宅で今年の春から夏にかけて作成しました。
Saint=Saens / Le Carnaval des Animaux 【シリーズ~ひとりで謝肉祭】 - YouTube
スマートフォンで直接撮影、マイクなしと、なんともお粗末なものですけども、
お暇な時にご覧ください。