今月24日、私が参加する小さなオーケストラのニューイヤーコンサートにて、
ヨハン・シュトラウス2世のオペレッタ『こうもり』から序曲を演奏予定。
私、昔から『こうもり』は好きでした。
ウィンナ・オペレッタとしては最高峰、楽しい音楽が目白押しですから、
広く親しまれて当然の作品。
ドイツ語圏の歌劇場では大晦日で上演するのが恒例だとか。
そして、序曲は単独でもよく演奏されますね。
ニューイヤーコンサートのような演奏会の内容でも採用される頻度が高い曲。
さて、私自身、このオペレッタを演奏する機会は序曲以外はなかったのでは?
でも、この序曲、オペレッタの内容を知って演奏するのとしないのとでは大違い。
その理由とは?
オペラなどの序曲は、オペラの内容とは全く無関係な音楽の場合があります。
「今からオペラが始まりますよ、みなさん、静かになりましょう」みたいな呼びかけみたいな役割なのかなあ?
一方、オペラに使われるモティーフが採用されている場合の序曲となると、間違いなくその中身を知る必要がありますね。
いわゆる、音楽内容ネタバレの序曲です。
『こうもり』の序曲は、後者の部類、いわゆるネタバレの方です。
云い方を変えれば、映画の予告動画のようなものなのか?
あるいは、テレビ番組の「5分でわかる○○」みたいなものなのか?
そんなもんです。
でも、これが楽しいのです。
先日の練習でも、「あ~、この部分かあ」みたいな情景が思い描きながら弾いていたかなあ?
そんなことですから、コントラバスが私一人ということで、好きなだけ弾き方を考えたりして、結構自由に音楽をしていただいていました。
この曲の練習は1時間ありましたから、いろんな意味での試行錯誤が出来たのでした。
今のこういうご時世、こういった楽しみは実に大切で有難いなあ。
本番まで、私の『こうもり』に関する妄想(?)が続くのかと思うと、幸せですね。