コントラバス奏者 ひらてぃ~のブログ

コントラバス奏者・ピアニスト・指揮者として活動している平田昭浩のBlog

滝廉太郎を学ぶ

中学校3年生くらいで学習する歌曲に、

滝廉太郎の「花」があります。

昨年の私、この時期は休校期間だったので、この学習を割愛。

だってねえ、コロナ禍の状況ですから、歌えませんもん。

 

ところが、今年は実施してみました。

「え、まさか、歌ったのでは?」いやいや、そんな無茶はしませんよ。

 

今回、この学習を、歴史の観点と、国語の観点から展開してみました。

実施内容は以下のとおりです。

・まず、曲を鑑賞。幸い、DVDを持っていましたので、それを視聴。

・そして、ワークシートを配布して、作者のことや、曲のこと、その歴史的背景などを学習。

・歌詞についても学習するため、意味を解説。その際、もう一度、DVDを再生して、歌詞を聞きながら確認。そのため、一時停止が多発。

・ワークシートを完成して、歌詞を書き写す作業をする。

(本当は、滝廉太郎が書いたピアノ曲も演奏の予定でしたが、時間が足りなかったので割愛しました。)

 

さて、実技が出来ないのですから、正直つまらないと思った生徒も多かったかもしれませんけれども、

こんな学習も案外大切。

これで、社会とのつながり、あるいは国語的な思考も養えると思ったからです。

そして、お薦めの本を紹介。

これ、絶対にわかりやすいです。

谷津矢車著『廉太郎ノオト』(中央公論新社版)です。

www.chuko.co.jp

 

この本、昨年度の読書コンクール高等学校部門の課題図書でした。

紹介した対象の生徒さんは中学3年生ですが、絶対に読みやすいはず。

私は地元の図書館で借りて読んでみましたが、とても読みやすくて、面白かったです。

本も紹介できたことは良かったかなあ?

 

こんなメニュー、多分コロナ禍の状況でなければ思いつかなかったことでしょう。

コロナが収束しても、実技の前にこういった学習をすると、歌唱にもいい影響があることは間違いないはず。

次年度も中学3年生を担当することがもしもあるのなら、

このメニューは是非とも実施したいですね。

今日の授業内容の反省点を整理して、次に備えるつもりです。