今年がメモリアルイヤーの作曲家は結構います。
まあ、圧倒的に有名な人物はいないかもしれませんが、
私としては、ちょっと関心を深めてみたい人が多数います。
ということで、そんな作曲家たちを追いかけてみようと思い、
シリーズにしていろいろと書いてみるつもりです。
1回目の本日は、セザール・フランク(1822-1890)です。
生誕200周年にあたります。
私自身がオーケストラで彼の作品を弾いたのは、
「交響曲 ニ短調」と「ピアノと管弦楽のための交響的変奏曲」の2曲だけ。
これねえ、若い頃は弾きたくなるものなんですよ。
なんたって、凄い名曲、ヴァイオリン以外でもヴィオラやチェロ、フルートやら、とにかくいろんな楽器によって演奏されていますから、
この曲の人気は凄まじいものです。
ただ、私はこの曲のコントラバス版を演奏しようとは思っていません。
いやいや、ちょっと楽器の限界を超えていますので、
若いコントラバス奏者が弾いていただけるのがいいのかなあと?
ところで、実は第1楽章だけですけれども、ピアノパートを弾いたことがありました。
いやあ、とても凄い体験をしたものです。
第1楽章だけなのに、もう凄い作品なんだなあと再認識したものです。
出来もしないのに「第2楽章のピアノパートを弾いてみたいなあ」とか、
「どうせなら循環形式なんだから、全楽章をピアノパートで弾いてみたいなあ」みたいな、かなり厚かましく非現実的なことを妄想していた時期がありましたね。
実は、元日に弾き初めということで、フランクのソナタを弾いていました。
コントラバスでは第1楽章と第3楽章を、
ピアノでは第2楽章を除く楽章を弾いていました。
「なんだか、しびれるなあ」みたいな感傷的な気分になりましたねえ。
たまに自宅で弾いてみるのもいいものです。
まあ、コントラバスでは絶対に弾かないつもりですし、ピアノを弾くこともないだろうなあ。