コントラバス奏者 ひらてぃ~のブログ

コントラバス奏者・ピアニスト・指揮者として活動している平田昭浩のBlog

ルディ・シュテファン

ルディ・シュテファン(1887-1915)

ドイツの作曲家なのですが、

昨日、私は彼の名前を知ることとなりました。

人物紹介はWikipedia記事でご覧ください。

ja.wikipedia.org

 

彼の衝撃的な人生の終え方、

つまり、戦死というものは、あまりにも酷く辛いことなのです。

将来を嘱望されていた音楽家が、28歳というい若さで命を落としたのですから。

 

ウクライナ侵攻もあったこのご時世なので、私は彼のことを昨日のうちに急激な関心を寄せていたのでした。

そして、ある作品に魅了されていました。

その作品、「7つの弦楽器のための音楽」(1914年)というもの。

演奏動画が見つかりましたので、貼り付けておきます。

youtu.be

 

7つの弦楽器とはあるものの、弦楽四重奏コントラバス、ピアノ、そしてハープが加わったという編成。

ピアノも楽器に弦が張ってあるから、弦楽器と分類してもいいのかなあ?

さて、楽章は2つしかありません。

Wikipedia情報では、この曲は未完に終わっているとのこと。

未完の理由、私にはわかりません。

勝手な推測は戦争が原因なのかと私は思っています。

確かに、この後に次の楽章が続くような気にはしてくれますが、

ここで終わっているということは、戦争が原因と考えられるからです。

 

ただ、未完に終わったことで、逆説的ではありますが、

この曲を演奏することにより、戦争反対のメッセージを発信することが出来るのではないかと思う私。

非常に大きいスケールが味わえる素敵な曲と思いましたし、

コンテンポラリーな調べはあまりないかと思いました。

楽譜はドイツのショット社から出版されていますので(パート譜はレンタルのよう)、

これは演奏が普及してほしいなあと思うものです。

勿論、私も機会があれば弾いてみたい作品です。