コントラバス奏者 ひらてぃ~のブログ

コントラバス奏者・指揮者・ピアニストとして活動している平田昭浩のBlog

ベートーヴェンの「プレリュードとフーガ」ってどんな曲?

ベートーヴェン弦楽四重奏曲弦楽合奏で弾いた体験を持つ私ですが、

そういえば、弦楽五重奏曲は弾いたことがないなあと思っていました。

そう思っていた矢先、ある演奏動画を見つけてしまいました。

youtu.be

 

まず、タイトルに謎があるのです。

「プレリュードとフーガ」って、そんな曲があるのか?

いや、あるのはあるのですが、貼り付けた演奏動画のものではないはず。

では、どういうことなのか?

 

まず、弦楽五重奏曲 ニ短調 Hess 40 という作品がありまして、

これがプレリュードとフーガで構成されているのですが、

フーガが未完成なのです(曲の詳細はWikipediaの記事で紹介)。

en.wikipedia.org

 

このままでは演奏に使えないので、ここの演奏動画では未完成の作品の続きに弦楽五重奏曲 ニ長調 Op.137 をフーガとして使用して演奏(この曲の詳細もWikipediaの記事で紹介)。

en.wikipedia.org

 

そして、2曲を繫げる部分を別の人物が作曲しているとのこと。

 

この演奏内容を気に入ってしまった私。

ふと考えたのでした。

「これ、弦楽合奏で演奏するんだったら、コントラバスも入れなきゃいけないんじゃない?」

 

演奏動画では、弦楽五重奏のパートを2人ずつにして演奏されていました。

これもすっきりとした演奏で好感が持てますが、

コントラバス奏者の私としては、やはりコントラバスが入ってほしいと願うもの。

ベートーヴェンのあまりにも知名度の低い作品、演奏する機会があるとはなかなか考え付かないのですけれども、

再来年がベートーヴェン没後200年、そこに向けてのプロジェクトとして、捉えてもいい曲かもしれませんけどねえ。