リコーダーを音楽の授業で扱うことは、今のコロナ禍の状況では困難を極めています。
私自身、現在非常勤講師として勤務している学校でリコーダーの取り扱いを行っていません。
実はリコーダーそのものが飛沫を飛ばすことはほとんどないそうです。
(以下のサイトを参照)
ただ、リコーダーを扱う際、生徒たちがどうしても無言で取り扱うとは考えにくく、
その際にマスクをしていなかったりすると、感染リスクが途端に上昇してしまうので、
結果的に感染に及ぶ可能性があると考え、私は授業でリコーダーを扱っていません。
この状況下で、ふと思ったのです。
「なんでリコーダーだったんだろう?」
日本でリコーダーが学校教育で使われたのは1959年から。
小学校からでした。
それ以来、学校教育での器楽教材に、リコーダーはまさに中心を占めるようになってきたのでした。
ところで、中学校ではアルトリコーダーを学習することがほとんどだと思います。
つい最近まで、私はアルトリコーダーが中学校では必修だと思い込んでいました。
ところが、違うようです。
中学校の学習指導要領(音楽)には、次のようにあります。
器楽指導については、指導上の必要に応じて弦楽器、管楽器、打楽器、鍵盤楽器、電子楽器及び世界の諸民族の楽器を適宜用いること。
ということは、別にアルトリコーダーを使わなくてもいいのでした。
今年度、私が勤務している学校で、リコーダーの代替としてキーボードで簡単な曲を弾いたり、
ハンドベルで合奏体験をしたりと、
私なりに工夫をしてきましたが、
この工夫が案外生徒たちの器楽教育には有効でした。
来年度は打楽器アンサンブルにもチャレンジする予定。
ひょっとしたら、コロナが終息して、リコーダーが解禁されても、
もうリコーダーを扱わないかもしれません。
まあ、先のことなので、リコーダーを扱うか否か、早急に結論を付けるのはいけませんから、この議論は置いておいて、
リコーダーの芸術性や技巧の素晴らしさ、音楽の深みの味わいなんて、
なかなか学校教育で体験するのは難しいなあと思い込んでいる方がいましたら、
次の動画を視聴されることをお薦めいたします。
これ、本当に凄いの一言に尽きます。